人は自ら死を選んで得るものなど1つもない。



数多くいる職場の同期。その内の一人が自殺で亡くなったようです。


その方とは面識はありませんでしたが、人の集まる場で"○○ちゃん、○○ちゃん"と名前呼びされていたのを何故か鮮明に覚えています。きっと名前呼びされるくらい周りから慕われていたんでしょうね。


うつ状態になり、希死念慮が芽生えた経験のある人間からすると、身近な人の自死は他人事とは思えず、当事者と自分を照らし合わせてしまうのです。
その方の自殺する前の気持ちは、自分が経験したこういう気持ちに近かったんだろうなと、勝手に共感しています。
今のところ自殺願望はありませんが、自分が同じことをしない自信はありません。そんなところで抱かなくても良いプレッシャーを抱いています。


「人は自ら死を選んで得るものなど1つもない。」


これは人気ドラマ『相棒』のある場面で主人公の杉下右京さんが放った言葉です。
この場面を見ていた時は入院中。感銘を受けて、ノートにまで書き残していました。


死を選ぶ人は、死を選ぶこと自体が大きな目的なのかもしれません。自殺すれば"死んだ"という成果が得られます。ですが、死んだ人間はその成果から生まれる達成感や開放感、幸福感は感じられません。その成果から新たな成果も得られません。


これが私なりの勝手な解釈です。だから得られるものなど1つもないのかなと。


亡くなった同期を批判する形になってしまいましたが、決してそのような気持ちはありません。亡くなった事実は変わりません。


こっそり御冥福をお祈りします。

うつ病闘病記

2020年8月〜体調不良/適応障害→うつ状態→気分変調症→うつ病診断/精神科病棟入院経験有り。入院生活が暇すぎてブログ始めました。 https://twitter.com/adjustment_yaro

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