私が見た精神科の待合室



私はこれまで、うつ状態で3つの病院にかかりました。1つ目は一番最初にかかったメンタルクリニック、2つ目は転院先の総合病院、3つ目は認知行動療法を受けるために受診した専門病院です。


病院ごとに色があり、待合室の雰囲気やそこにいる人のイメージが違います。


メンタルクリニックは受診する人が多く常に賑わっていて、尚且つ若くて今どきの、小綺麗な格好をしている人がたくさんいました。


総合病院は幅広い年代の患者さんがおり、静かな雰囲気。


専門病院は割りかし症状の重い方が来ているようで、大きな声を上げたり、強い口調で言葉を投げかけたりする方もいらっしゃいます。また、誰かの付き添いで来ている方が多いです。
その大きな声を聞くと、それが思い出しうつで唸ってしまう自分とそう変わらないのではないかと、なんだか邪険に思えません。(そもそも、邪険に思う気持ちは断じてありませんが…。)


このように3つの病院の待合室を見てきた私ですが、そこで特に印象に残っている出来事があります。それは、総合病院の待合室で患者さんがパニック発作を起こしたところに遭遇したことです。


そこはメインの待合室とは別室の待合室。椅子がみな一方向に並べられており、一番後ろの誰にも見られない場所にその患者さんがいました。環境が合わなかったせいか、その患者さんは「もう持たない」と言い過呼吸になりました。


私はその時パニック発作を見たのが初めてでした。【まあまあ開放的で逃げ道もあって、他人からの視線がない場所でも、発作は起きるのか…】【しかもなんて辛そうなんだ…】と他人事のようにしか言えませんが、ただただ驚きました。


幸いにも、その患者さんには付き添いのご家族がいて事なきを得ました。


だから自分がどうしたって訳でもないし、誰かを蔑む気持ちも全くありません。ただその出来事がすごく記憶に残っていて、たまに思い出して思いを馳せています。


本題に戻って。私が見た精神科の待合室はこんな感じです。精神科って入りづらいと思われがちですが、病院によっては、そんなことはありません。そして、どこの病院も入ってみれば意外と普通なんです。

うつ病闘病記

2020年8月〜体調不良/適応障害→うつ状態→気分変調症→うつ病診断/精神科病棟入院経験有り。入院生活が暇すぎてブログ始めました。 https://twitter.com/adjustment_yaro

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